県立しげのぶ特別支援学校 公開セミナー 生徒が事業所と意見交換
愛媛県立しげのぶ特別支援学校(東温市田窪)で24日、キャリア教育の取り組みを伝える学校公開セミナーがあり、情報通信技術(ICT)関連を中心とした地域の6事業所が、障害者の働き方や雇用環境について高等部の生徒と意見交換した。
一般企業への就職を希望する生徒が増えたのを受け、事業所と連携して雇用を拡大しようと同校が初めて開催。県教育委員会の技能検定でパソコンの文字入力などを習得している2、3年生10人が出席した。
セミナーでは、学校側がパソコン操作に関する授業内容や生徒の障害の特性を説明。車いすが使える環境や手足のまひを補う代替器具など必要な支援について伝えた。
「働くにはどんな力が必要か」という生徒からの質問に、ウェブサイトの制作やプログラミングなどを行うNPO法人は「ITのスキルだけでなく、お客さんが求めているものを探る力。失敗から学ぶ姿勢も大切」と回答。3年の女子生徒(17)は「自分は車いすだけど、社会に出たら一般の人と同じように仕事をして自立したい」と思いを語った。